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読書人12/3号発売です!

対談=中島京子×矢内裕子
<笑いと批評、生きるための実用書>
橋本治著『人工島戦記』(ホーム社)を語る

【今週の読物】
▽鼎談=西谷修・中村隆之・平田周 『人間狩り』『黒人と白人の世界史』(明石書店)刊行を機に(8)
▽三人論潮〈12月〉(板倉善之)(3)
▽文芸〈12月〉(川口好美)(5)
◇連載=「スピルバーグとタランティーノ」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉中野京子・早川いくを著『怖いへんないきものの絵』(松葉拓真)(5)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)(7)
◇連載=中平卓馬をめぐる50年目の日記(柳本尚規)(7)
◇連載=American Picture Book Review(堂本かおる)(7)

【今週の書評】
 〈3面〉
▽高良倉吉監修/島村幸一編『首里城を解く』(崎浜 靖)
▽トリスタン・ガルシア著『激しい生』(松本潤一郎)

〈4面〉
▽本橋信宏著『出禁の男』(近藤正高)
▽中川五郎著『ぼくが歌う場所』(渡辺 潤)
▽中欧・東欧文化事典編集委員会編『中欧・東欧文化事典』(川成 洋)

〈5面〉
▽内藤千珠子著『「アイドルの国」の性暴力』(笹尾佳代)
▽高原到著『暴力論』(櫻井信栄)

〈6面〉
▽平山令二著『ユダヤ人を救ったドイツ人』(斎藤佑史)
▽逢坂冬馬著『同志少女よ、敵を撃て』(藤田香織)
▽リサ・ラッツ著『パッセンジャー』(大串尚代)

巻頭特集は
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対談=中島京子×矢内裕子
<笑いと批評、生きるための実用書>
橋本治著『人工島戦記』(ホーム社)を語る

【本紙イントロより】
 橋本治(一九四八―二〇一九)の未完の長編小説『人工島戦記 あるいは、ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかのこども百科』がホーム社より刊行された。連載から三〇年、三九〇〇枚の原稿に、架空の都市の詳細な手描き地図、五〇〇枚を超える「人名地名その他ウソ八百辞典」を添えた、何しろ型破りの一冊だ。小説家の中島京子氏とライター・編集の矢内裕子氏に本書の世界を楽しく縦横に繙いていただいた。(編集部)

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12月になりました。年内の発売も本号を含めてあと4回。年末年始は恒例のアンケートや年末回顧、そして新年特大号と続きますので、2021年の通常特集は本号が最後になります。
 2021年の締めくくりは橋本治さんの未完の超長編小説の読み解きです。1面に書誌情報を掲載していますが、驚きの1376頁・10780円。そして一般的な小説よりも大きいA5判。もし書店に足を運ぶ機会があったら文芸コーナーに立ち寄って現物をご覧いただくことをおすすめします。これだけのスケールの本も珍しいのですぐに見つけられると思います。
 書き出しは1993年ということなので、昭和と平成の端境の雰囲気が漂っていることは本対談をお読みいただくと感じられると思います。では30年前の橋本治さんのイマジネーションが今の時代にリンクすることができたのか、といった批評的検証も楽しめると思います。
 もう一点、本対談をお読みいただくと登場人物名の面白さが伝わると思います。漢字の組み合わせの妙から生まれるヴィジュアル面からの刺激、あるいは音の心地よさなど「人名地名その他ウソ八百辞典」の一端が知れます。
 いきなり『人工島戦記』からいくのもハードルが高いかもしれないので、まずは本特集でめくるめく橋本治ワールドをお楽しみください。

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【イベント告知1】
新井高子×巖谷國士トークイベント
<巨大な耳――『唐十郎のせりふ 二〇〇〇年代戯曲をひらく』をめぐって>

日程:12月19日(日)14時半開場、15時00分開始、17時終了予定
※トークと質疑応答は休憩を挟み2時間を予定
会場:読書人隣り(千代田区神田神保町1-3-5冨山房ビル6階
参加費:1500円
オンライン配信も同時開催
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 1960年代に旗揚げした「状況劇場」から現在の「劇団唐組」まで、半世紀以上にわたり日本の演劇界を牽引し続けてきた鬼才・唐十郎。今年12月に渋谷シアターコクーンで再演される代表作『泥人魚』をはじめ、その戯曲は厚く支持されている。本書『唐十郎のせりふ 二〇〇〇年代戯曲をひらく』で著者の新井高子氏は、一方で難解とも評されてきた劇迷宮の数々の伏線とメタファーを読み解く。唐組時代の特徴と言ってよい苛烈な資本主義社会に翻弄される労働者のありようと抗いの幻想ドラマを明らかにし、さらにそれらの奥に、鬼才の「巨大な耳」を見出す。対談相手は唐演劇を長年観続け評価してきた巖谷國士氏。世代の異なる文学者・観客としての両者に、唐十郎世界、および昨今の情勢下において人と人との「出会いと付き合いの場」としての演劇が持つ魅力について、語っていただく。

■登壇者略歴
新井高子(詩人・埼玉大学准教授)
巖谷國士(批評家・シュルレアリスト)

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【イベント告知2】
倉本さおり×川口好美×矢野利裕トークイベント
<とびだせ! くらもと・やの・かわぐち偏愛編集室 ~去年今年貫く棒の文芸誌~>
日程:12月26日(日)15時~
会場:読書人隣り(千代田区神田神保町1-3-5冨山房ビル6階)
オンライン配信も同時開催
参加費:1500円
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<年末文芸回顧トークイベント!!>
 読書人本紙で一年間「文芸時評」を担当した川口氏と、本紙「芥川賞について話をしよう」担当の倉本氏、批評家の矢野氏の三人が、2021年の文芸作品を振り返ります。どちらかといえば、話題にならなかった「名作」を取り上げたいと思います。作品を読んでなくても大丈夫! 倉本氏が、それぞれの作品についてのあらすじを紹介しながら進めます。いっしょに、文芸作品についてゆっくり語り合いましょう。

☆来場特典として登壇者の川口好美さん自家製のおいしい梅干しが一人一粒ふるまわれます!

■登壇者略歴
倉本さおり(書評家 [twitter:@kuramotosaori])
川口好美(文芸批評 [twitter:@yosimikawaguchi])
矢野利裕(批評家、DJ [note:note.com/yanotoshihiro/])

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※各イベントの詳細はチケット購入ページでご確認ください。

  • 2021年12月3日号(3418号)PDF配信版

    ¥363

  • 2021年12月3日号(3418号)

    ¥363

  • 【12月19日開催】新井高子×巖谷國士トークイベント「巨大な耳」 オンライン配信参加券

    ¥1,500

  • 【来場参加】倉本さおり×川口好美×矢野利裕「とびだせ! くらもと・やの・かわぐち偏愛編集室 ~去年今年貫く棒の文芸誌~」

    ¥1,500

  • 【オンライン配信参加】倉本さおり×川口好美×矢野利裕「とびだせ! くらもと・やの・かわぐち偏愛編集室 ~去年今年貫く棒の文芸誌~」

    ¥1,500