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読書人10/15号発売です!

対談=菅原裕子×林浩平
<社会を覗き見せる大いなる謎>
『「ボヘミアン・ラプソディ」の謎を解く』(光文社)刊行を機に(1)(2)

■対談=対談=福井憲彦・陣内秀信
<パリという都市に交差する多様な力>
福井憲彦著『物語 パリの歴史』(中公新書)刊行記念(8)

【今週の読物】
◇連載=「繰り返し見るべき偉大な映画」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉ソン・ウォンピョン著『アーモンド』(横山史奈)(5)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)(7)
◇連載=中平卓馬をめぐる50年目の日記(柳本尚規)(7)
◇連載=戯史 平成紀〈十月〉(安倍夜郎)(7)

【今週の書評】
〈3面〉
▽萩原眞子著『いのちの原点「ウマイ」』(石井正己)
▽野呂重雄著『喪失』(清水昭三)
▽西部忠著『脱国家通貨の時代』(塚本恭章)

〈4面〉
▽片山恭一文・小平尚典写真『あの日ジョブズは』(野上 暁)
▽ミシェル・デミュルジェ著『デジタル馬鹿』(斎藤貴男)
▽菊池清麿著『明治国家と柳田国男』(室井康成)

〈5面〉
▽大田洋子著・長谷川啓編『人間襤褸/夕凪の街と人と』(尾西康充)
▽亀山郁夫著『ドストエフスキー 黒い言葉』(岡本勝人)
▽小林裕子著『佐多稲子』(竹内栄美子)

〈6面〉
▽加藤陽子著『この国のかたちを見つめ直す』(成田龍一)
▽ジョルジャ・リープ著『プロジェクト・ファザーフッド』(パンス)
▽小川公代著『ケアの倫理とエンパワメント』(白石純太郎)

巻頭特集は
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対談=菅原裕子×林浩平
<社会を覗き見せる大いなる謎>
『「ボヘミアン・ラプソディ」の謎を解く』(光文社)刊行を機に

【本紙イントロより】
 菅原裕子氏が初の著書『「ボヘミアン・ラプソディ」の謎を解く 〝カミングアウト・ソング〟説の真相』(光文社)を上梓した。それはラジオで聴いた一言から始まった――調査に明け暮れ、クイーンとフレディ・マーキュリー沼にどっぷり浸かった菅原氏。はたして謎を解いているのか、謎をさらに深めているのか――。刊行を機に、詩人・文芸評論家で『ブリティッシュ・ロック』の著書をもつ林浩平氏と対談をお願いした。 (編集部)

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映画『ボヘミアン・ラプソディ』が大ヒットしたことによってQUEEN、そしてフレディ・マーキュリーに再び注目が集まりましたが、日本では元々人気が高かったこともあるので映画を観ていない方でもフレディのセクシャリティについては言わずもがな、かと思います。
本書のタイトルにもある「謎」とは何か、その皮切りになる部分を林浩平さんは次のように語ります。
<「ボヘミアン・ラプソディ」はフレディがセクシュアリティをカミングアウトした歌だ、というものです。(中略)「ママ、僕は人を殺したところだ」というドキッとする告白から始まり、「Goodbye,everybody」、僕はもう行かないといけない、皆と別れて真実に顔を向けなければいけないんだ……と。(中略)これを、フレディが殺したのは過去の自分自身であり、これから先は本当の自分と向き合って生きていくのだ、と読み解くことができると。>
「ボヘミアン・ラプソディ」の歌詞自体文学的に素晴らしい内容ですが、このような深読みのアプローチも面白いです。今はSpotifyやApple Musicなどを使えばQUEENの楽曲を気軽に聞くことができるので、ぜひ「ボヘミアン・ラプソディ」を流しながら読んでいただきたいです。

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【イベント告知1】
<正義の女神は何を裁くのか ―相模原殺傷事件から見た現代日本>
日程:10月24日(日)13時開場、13時30分開始、16時終了予定
※トークと質疑応答は休憩を挟み2時間半を予定
会場:読書人隣り(千代田区神田神保町1-3-5冨山房ビル6階)
参加費:1500円(事前申込のみ)
オンライン配信も同時開催
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相模原殺傷事件から5年が経った。既に様々な著作や啓蒙書が公刊されているが、この事件の本質はどこにあるのだろうか。障害者差別や偏見にのみ目を向けるのではなく、現代社会の普遍的な問題として捉える必要があるのではないだろうか。
本書の特徴は、アウシュヴィッツの表象の限界を唱えた映画『ショアー』、アーレント『エルサレムのアイヒマン―悪の陳腐さについての報告』、およびカフカ『訴訟』などを参照し、現代社会に内在する生の選別を正当化する思考や制度・慣習に焦点を当てていることである。人間社会の根源にある「法」とは何か、そして法と「法外」なものとは如何なる関係にあるのか。現代思想を代表するベンヤミン、デリダ、アガンベンらが参照しているカフカの『掟の門』を手掛かりに考えてみたい。

【登壇者】
・西角純志(著者。専修大学講師(社会学・社会思想史)。津久井やまゆり園に2001年~05年に勤務)
・仲正昌樹(哲学者、思想史家。金沢大学教授)
・高橋順一(早稲田大学名誉教授・ドイツ・ヨーロッパ思想史)
・稲垣直人(朝日新聞)
・阿久沢悦子(司会/朝日新聞)

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【イベント告知2】
<サイバーパンクから脱半球まで 1988-2021>
日程:11月12日(金)19時~
YouTube Liveにてイベント動画をライブ配信
(イベント終了後~11月14日(日)23:59までアーカイブ配信)
参加費:1500円
◆数量限定でサイン本+SF時評スクラップ付きの来場参加チケットも同時販売中!
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『サイバーパンク・アメリカ 増補新版』刊行を記念して、著者で慶應義塾大学名誉教授の巽孝之氏によるトークイベントを実施。対談相手に『【増補改訂版】ウィリアム・ギブスン』(彩流社)の編著をはじめ、巽氏の仕事と関わりの深い慶應義塾大学教授・新島進氏に登壇いただき、サイバーパンク華やかな80年代末~90年代の話題のほかにも、世紀を跨いだ現代に至るまでを幅広くお話いただく。
 本イベント開催にあたって、1988年に巽氏が「週刊読書人」寄稿したSF時評(全11本)の記事スクラップブックをPDF化。未だ「週刊読書人」バックナンバーでしか読むことができない貴重な記事を販売中。

【登壇者】
・巽孝之(慶應義塾大学名誉教授)
・新島進(慶應義塾大学教授、近現代フランス文学・SF文学)

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