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読書人6/11号発売です!

平野啓一郎インタビュー
<苛厳な未来で生を慈しむしるべ>
『本心』(文藝春秋)刊行を機に(1)(2)

■対談=今井照容・大月隆寛
<筆と身体で渡世の道をゆく人>
『朝倉喬司芸能論集成』(現代書館)刊行記念(8)

【今週の読物】
▽映画時評〈6月〉(伊藤洋司)(7)
◇連載=「今日の映画批評家」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉坂井孝一著『承久の乱』(酒井瞭一)(5)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)(7)
◇連載=中平卓馬をめぐる50年目の日記(柳本尚規)(7)

【今週の書評】
〈3面〉
▽ジャン・ボベロ/ラファエル・リオジエ著『〈聖なる〉医療』(鈴木晃仁)
▽中兼和津次著『毛沢東論』(丸川哲史)
▽シンシア・エンロー著『バナナ・ビーチ・軍事基地』(木村涼子)

〈4面〉
▽安冨歩著『生きるための日本史』(深尾葉子)
▽島村一平著『ヒップホップ・モンゴリア』(塩谷茂樹)
▽早坂大輔著『ぼくにはこれしかなかった。』(和氣正幸)

〈5面〉
▽小嵐九八郎著『ここは何処、明日への旅路』(黒古一夫)
▽マイケ・アルバート著『トリノの精神』(倉科岳志)
▽M・B・ゴフスタイン著/柴田こずえ編『ゴフスタイン』(石井 花)

〈6面〉
▽松田毅著『夢と虹の存在論』(飯盛元章)
▽リサ・タトル著『夢遊病者と消えた霊能者の奇妙な事件 上・下』(杉江松恋)
▽伊井春樹著『人がつなぐ源氏物語』(大野順子)

【最新号のご案内】
巻頭特集は
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平野啓一郎インタビュー
<苛厳な未来で生を慈しむしるべ>
『本心』(文藝春秋)刊行を機に

【本紙イントロより】
 平野啓一郎氏が長編小説『本心』(文藝春秋)を上梓した。一人の孤独な青年が、亡くなった母のVF(ヴァーチャル・フィギュア)を作ることで、その「本心」に触れたいと願う。その過程で出会う人々や母の別の顔。愛とは、心とは何か。未来を舞台に、自己責任論、優生思想、貧困問題、社会の分断と対立など、現在が鋭角に抉り出される――。渾身の読書に満たされる一冊。刊行を機に、平野氏にお話を伺った。(編集部)

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平野啓一郎さんが本紙に久々の登場です。最新作『本心』は新聞、ウェブ、メールマガジンといった複合メディア的な発信をされたのち、満を持して書籍化されたという実験的な試みで、このあたりも平野さんならではのアプローチです。そのことについてはインタビュー冒頭で語っています。
 本作は今より少し先の20年後の世界が舞台になっています。ヴァーチャル・フィギュアと文字だけ見てもピンとこないかもしれませんが、平野さんは次のように解説しています。
「僕の母親は、最初はVFとか、リアル・アバターとか、今度の小説はよく分からんね、といっていたのですが、NHKの美空ひばりをAIで蘇らせるプロジェクトを見て、やっとピンときたみたいです。」
一見SF的なイメージのようですが、テクノロジーとしてはすでに実現されているので、20年後の社会では平野さんが描いたようにより一般化されていることは十分考えられるでしょう。一方で作品中に描かれた問題意識は未来の話ではなく、今どうすべきか、ということの警鐘にもなっていることを語ってくれました。
 平野ワールドをもう一歩踏み込んで楽しみために、ぜひご一読いただきたいインタビューです。

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【関連記事】
2018年3月16日号
対談=横尾忠則×平野啓一郎
寒山拾得のように デ・キリコのように
『創造&老年』(SBクリエイティブ)刊行を機に
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普段から仲のいい横尾さんと平野さんの対談です。本対談では平野さんは聞き手のポジションにも回っていますが、ふたりのアーティストがそれぞれの創作世界を語り合う内容は読み応え十分です。またここで語られている老年というテーマは最新作につながる部分になるかもしれません。

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