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読書人10/9号発売です!

篠原雅武インタビュー
<人新世を受け止める感覚と思考を>
『「人間以後」の哲学 人新世を生きる』(講談社選書メチエ)刊行(1)(2)

二〇二〇年 アメリカ文学・研究書特集(7)

「カラー版で味わう 連歌・西鶴の名品」新天理図書館善本叢書「連歌俳諧」(八木書店)(10)

【今週の読物】
▽表町通信・10月(鎌田哲哉)(3)
▽文芸・10月(荒木優太)(5)
◇連載=「失われた映画への欲望」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉長田新編『原爆の子 上・下』(出口もも)(5)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)(6)
◇連載=中平卓馬をめぐる50年目の日記(柳本尚規)(6)

【今週の書評】
 〈3面〉
▽大澤真幸著/ゲスト=國分功一郎『コロナ時代の哲学』(倉科岳志)
▽落合功著『やさしく日本の金融史』(熊倉修一)

 〈4面〉
▽宮嶋繁明著『橋川文三 野戦攻城の思想』(平野敬和)
▽今江秀史著『京都発・庭の歴史』(岡田憲久)
▽グレアム・ハーマン著『思弁的実在論入門』(飯盛元章)

 〈5面〉
▽若松英輔著『霧の彼方 須賀敦子』(大竹昭子)
▽アーシュラ・K・ル=グウィン著『現想と幻実』(青木耕平)

 〈6面〉
▽佐野真由子編『万博学』(暮沢剛巳)

【最新号のご案内】
巻頭特集は
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篠原雅武インタビュー
<人新世を受け止める感覚と思考を>
『「人間以後」の哲学 人新世を生きる』(講談社選書メチエ)刊行

【本紙イントロより】
京都大学大学院総合生存学館特定准教授で、哲学を専門とする篠原雅武氏が、『「人間以後」の哲学 人新世を生きる』(講談社選書メチエ)を上梓した。人類が自然を征服し繁栄を遂げていくことで、地球規模で環境が変化している時代に、どのような思考や生き方が求められているのか。現代の哲学者たちの議論を踏まえ、建築や現代美術の作り手とも対話しながら、人間の条件を問い直す本書のモチーフについて、お話を伺った。(インタビューで言及されている哲学者グレアム・ハーマンの『思弁的実在論入門』の書評(飯盛元章氏)を4面に掲載)(編集部)
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「人間活動が地球のあり方を変え、人間の活動力の総体が地球の諸力に匹敵するようになった時代としての『人新世(じんしんせい)』」がテーマです。今年は特にこのキーワードが説得力を持つ年になったでしょう。近年の台風災害しかり、「人新世」が提唱された20年前よりもはるかにこの分野の研究を進めていく必要性を感じさせる特集です。
「今回とくに主張したかったのは、人間世界をとりまいている広大な世界がリベンジしてきている、回帰してきているということです。(中略)自然が回帰してくることのリアリティーを、どのように受け止めて、言語化することが私の一貫した課題でした。」
 篠原雅武さんが語った研究テーマを抜粋しましたが、インタビュー中には本書執筆にあたり参照された海外の主要な研究者たちの名前や論旨が連なります。アカデミズム的な切り口で語る一方で、自身が触発された芸術作品もあげ、硬軟交えたロングインタビューです。
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【関連記事情報】
2016年7月8日号
千葉雅也・大橋完太郎・星野太鼎談
<「ポスト構造主義」以後の現代思想>
カンタン・メイヤスー『有限性の後で』が切り開いた思弁的実在論をめぐって================================================

 篠原さんのインタビュー中に登場するカンタン・メイヤスーの『有限性の後で』。読書人でもおなじみの本書訳者三人による鼎談で、バックナンバーの中でも人気の特集です。
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