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読書人10/2号発売です!

対談=桐野夏生×星野智幸
<表現の不自由がもたらす近未来>
『日没』(岩波書店)刊行を機に(1)(2)

『やってくる』(医学書院)刊行記念対談
郡司ペギオ幸夫*大澤真幸(8)

【今週の読物】
◇連載=「個人空間における映画」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉綿矢りさ著『憤死』(関谷春香)(5)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)(7)
◇連載=中平卓馬をめぐる50年目の日記(柳本尚規)(7)

【今週の書評】
 〈3面〉
▽日本図書館情報学会 用語辞典編集委員会編『図書館情報学用語辞典 第5版』(萬谷ひとみ)
▽ジョゼ・ジョンストン/シャイヨン・バウマン著『フーディー』(森枝卓士)
▽澤田哲生著『幼年期の現象学』/酒井麻依子著『メルロ=ポンティ 現れる他者/消える他者』(加賀野井秀一)

 〈4面〉
▽初沢亜利著『東京、コロナ禍。』(楠本亜紀)
▽モリッシー著『モリッシー自伝』(白石純太郎)
▽佐藤健太郎著『番号は謎』(吉田一彦)

 〈5面〉
▽アレン・ギンズバーグ著『吠える その他の詩』(福嶋伸洋)
▽柴崎友香著『百年と一日』(西崎 憲)
▽ホルヘ・ミゲル・ココム・ペッチ著『言葉の守り人』(山本 伸)

 〈6面〉
▽一条真也著『心ゆたかな社会』(秋丸知貴)
▽井上理惠著『清水邦夫の華麗なる劇世界』(中野正昭)
▽マーク・トウェイン著『〈連載版〉マーク・トウェイン自伝』(衣川将介)

【10/2号のご案内】
《巻頭特集》
対談=桐野夏生×星野智幸
<表現の不自由がもたらす近未来>
『日没』刊行を機に

【本紙イントロ】
「社会に適応した小説」を書け――。
 作家の桐野夏生氏が『日没』(岩波書店)を上梓した。小説家・マッツ夢井のもとに、政府組織を名乗る「文化文芸倫理向上委員会」から届いた一通の「召喚状」。読者からの告発を受けたマッツは、断崖にある作家療養所に収容されることになる。そこで彼女が直面したのは、「更生」という名の言論弾圧だった。これは悪夢か現実か。
 刊行を機に対談をお願いしたのは、作家の星野智幸氏。出版を取り巻く現在の状況やポリコレ、表現の自由、ネット中傷、国家による圧力に、文学はどう向き合うべきなのか。諸問題をめぐり、お話いただいた。(編集部)
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 発売前から各所で話題の桐野夏生著『日没』。本紙編集長の明石も今年読むべき文学作品3冊のうちの1冊に挙げていて、表現の自由が問われる今の社会で多くの人に読んでもらいたい作品です。
 実は本書を巻頭で取り上げることはかなり早い段階から決まっていて、企画案のなかには今回の対談に登場いただいた星野智幸さんに8000字のロング書評を執筆してもらうという野心的な企画もありましたが、検討の上、桐野さんと星野さんの対談に落ち着いた、という経緯があります。
 お互いに近い問題意識を持つ作家同士だからこそ、『日没』で描かれた世界に強い危機感を感じさせる話が繰り広げられます。作品の持つ真の恐ろしさを間接的に存分に味わえる2人のやりとりは『日没』のスピンオフともいえる内容で、小説のように一息で読める対談です。
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【関連記事】
2015年10月2日号
星野智幸ロングインタビュー
<誰もが呪文からは逃れられない>
『呪文』刊行を機に
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 桐野さんと星野さんの対談でも話題にあがった『呪文』について、星野さんがたっぷり語ってくれています。5年前に星野さんが作品世界で予見した社会は今どうなっているのか、今回の対談と併読するのにぴったりの内容のインタビューです。