NEWS

読書人9/25号発売です!

温又柔インタビュー/寄稿=吉良佳奈江
<私の源へ、ことば以前のことばから>
『魯肉飯のさえずり』(中央公論新社)刊行を機に

【今週の読物】
▽佐藤由美子インタビュー『戦争の歌がきこえる』(10)
◇連載=「個人空間における映画」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉益尾知佐子著『中国の行動原理』(木村友祐)(5)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)(7)
◇連載=中平卓馬をめぐる50年目の日記(柳本尚規)(7)

【今週の書評】
 〈3面〉
▽佐々木力・柏崎昭文・馮立昇編『三上義夫著作集4』(森本光生)
▽仲里効著『遊撃とボーダー』(丸川哲史)
▽ジュール・ミシュレ著/大野一道編『民衆と情熱1』(佐藤淳二)

 〈4面〉
▽澤田隆治著『永田キング』(太田省一)
▽橋爪節也著『大正昭和レトロチラシ』(竹内幸絵)
▽赤木雅子・相澤冬樹著『私は真実が知りたい』(浅野健一)

 〈5面〉
▽ミン・ジン・リー著『パチンコ 上・下』(長瀬 海)
▽歌川たいじ著『バケモンの涙』(岩尾光代)
▽鈴木理策著『知覚の感光板』(築地正明)

 〈6面〉
▽藤田貴大著『季節を告げる毳毳は夜が知った毛毛毛毛』(大矢博子)
▽品川哲彦著『倫理学入門』(岡本慎平)
▽横田祐美子著『脱ぎ去りの思考』(福島勲)

【特集】
温又柔インタビュー/寄稿=吉良佳奈江
<私の源へ、ことば以前のことばから>
『魯肉飯のさえずり』(中央公論新社)刊行を機に

【本紙イントロ】
作家の温又柔氏が長編『魯肉飯(ロバプン)のさえずり』(中央公論新社)を刊行した。現在と過去、日本と台湾、母と娘の視点を行き来して、丁寧に紡がれていく家族の物語。二人の女性の小さな、大きな社会との闘いと、彼女たちを近く、遠く見守る人々。物語を読み終えたとき、現実のどこかにある人生が想像される。本書の刊行を機に、温氏にお話を伺った。(編集部)
================================================

 今回、温又柔さんにインタビューをした編集部の角南は「まるでガールズトークのような、とても楽しいひとときだった。」と編集後記を締めくくっていますが、その言葉どおりインタビューでありながら、どこか穏やかな談話のようでもあり、二人の肉声が紙面から伝わってきます。
 台湾と日本、異なる社会、文化を物語の中で行き来させてくれる温さんは、
「自分の源がある台湾を、日本語でどう書けば面白いだろうと考えて、行きついたのが「多言語」が飛び交う状況をそのまま描写したいということでした。」
と自身の創作における根幹の部分を語ってくれています。
 新刊『魯肉飯のさえずり』について、インタビューでは母と娘の微妙な関係の中にある家族の暖かみや愛情といった面に焦点があたります。、一方で、吉良佳奈江さんによる書評を読むと、異文化の交わらなさ、夫婦関係や家族関係のシリアスな問題を軸に論じられ、本特集では作品のもつ多面性がうかがいしれます。
 温さんの作品世界を2倍にも3倍にも楽しめる内容の特集です、ぜひご一読ください。
********************

【関連記事情報】
2019年7月19日号
〈書評キャンパス〉温又柔著『真ん中の子どもたち』掲載
================================================

 温又柔さんのインタビューの終盤に話題があがった記事です。引用された宮本輝氏の問題発言とは。現役の大学生は温又柔作品にどのような感想を抱いたか。最新号とあわせてチェックしてみてください。
 ********************