2015年7月10日号(3097)PDF配信版
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2015年7月10日号(3097)PDF配信版

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▼特集▼ ◇対談=斎藤貴男・林香里 <ネイティブアドとは何か> 「記事に擬態した広告」がメディアにおよぼすもの ★ネットでニュースや記事を読んでいて、ふと、これって広告っぽいと思ってよく見てみたら、画面の端の方に確かに「AD」や「PR」という印が付いているのに気づいたことはないだろうか。それがいわゆるネイティブアドと言われているものだ。これはユーザーの閲覧行動を妨げることなく「自然に」広告へと導いていくものだが、まだきちんとしたルールも確定していないこの手法は様々な問題もはらんでいるとも言える。メディアはこの問題を抱えつつどこへ向かっていくのか、斎藤貴男氏と林香里氏に対談をお願いした。 <主なコンテンツ> 1:「経営と編集の分離」というテーマは今 2:コマーシャルに対する抵抗感の薄さ 3:記事と広告の融合がどんどん進むと… 4:中立公正で客観的な報道という「神話」 5:ネイティブ広告が加担する「情報はタダ」 6:メディアは堂々と問題提起せよ ※さいとう・たかお氏はジャーナリスト。日本工業新聞、週刊文春記者などを経てフリーに。著書に「消費税のカラクリ」「「東京電力研究」 排除の系譜」「子宮頸がんワクチン事件」など。1958年生。        ※はやし・かおり氏は東京大学教授・社会情報学・ジャーナリズム・マスメディア研究。著書に「マスメディアの周縁、ジャーナリズムの核心」「〈オンナ・コドモ〉のジャーナリズム」など。1963年生。    ▼今週の読物▼ ■1面◆連載=写真家の記憶の抽斗<第55回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家) <てんのじ村の石段>1980年 シリーズ「新世界物語」 ★山王町と旭町には上町台断層があって、その上と下とでは一階と三階四階ほどの落差がある。てんのじ村や飛田遊郭は断層のすぐ下になるので、石段や坂道がいっぱいある。…続きは本紙へ ■3面◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<第198回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家) ◎絵を自然死させること 完成と未完の岐路に立つ ◆連載=著者から読者へ  ◎ツルレコードに集まる多彩な アーティストの人間ドラマ/菊池清麿(きくち・きよまろ氏=音楽評論・歴史家) 著:菊池清麿『ツルレコード 昭和流行歌物語』(樹林舎制作、人間社発行) ◆連載=漢字点心<第141回>/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター) 「署」 ◆連載=映画時評<7月>/伊藤洋司(いとう・ようじ氏=中央大学教授・フランス文学専攻) ◎被写体とカメラの繊細な関係 ▼スチュアート・マードック「ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール」▼ ◆連載=フォト&アート 著:マイク ホリングスヘッド『スーパーセル 恐ろしくも美しい竜巻の驚異』(国書刊行会) ◆連載=本の国へようこそ <第61回> テーマ:島 選書=銀座教文館 子供の本のみせ ナルニア国・菅原幸子さん、川辺陽子さん ★七月、もうすぐ夏休み。日常を少しおやすみして、どこかに行きたくなる季節です。そのどこかが、青い海に囲まれたみどり茂る「島」だったらどんなに素敵でしょう!心に寄せては返す波のような、「島」を舞台にした物語をご紹介します。 ◎作:ゴールデン・マクドナルド、絵:レナード・ワイスガード、訳:谷川俊太郎『ちいさな島』(童話館出版) ◎作:アストリッド・リンドグレーン、絵:イングリッド・ニイマン、訳:いしいとしこ『ピッピ、南の島で大活躍』(徳間書店) ◎文:フーリア・アルバレス、絵:ファビアン・ネグリン、訳:神戸万知『ひみつの足あと』(岩波書店) ◎作:ペッテル・リードベック、訳:菱木晃子、絵:杉田比呂美絵『日曜日島のパパ』(岩波書店) ■7面▼特集=カズオ・イシグロ講演会レポート▼ ★6月8日、東京・内幸町のイイノホールで、第19回ハヤカワ国際フォーラム「カズオ・イシグロ講演会」が開催された。『わたしを離さないで』以来、10年ぶりの最新長篇『忘れられた巨人』(早川書房)が5月1日に刊行され、その発売を機に来日した。講演会は、第1部は女優の杏、文芸評論家の市川真人、第2部は英米文学研究者の柴田元幸、『忘れられた巨人』の翻訳者・土屋政雄との対話の形式で進められた。その模様をレポートする。 <主なコンテンツ> 1:年齢に自分を合わせる 2:記憶を通して物語を語る 3:新作『忘れられた巨人』 ▼レポート=毎日新聞出版株式会社 発足感謝の集い 開催▼ 4月1日、毎日新聞社の出版部門である毎日新聞出版局が独立し、毎日新聞出版株式会社を発足した。長い伝統と数多くの出版物の蓄積を受け継ぎながら新たな挑戦を決意した毎日新聞出版が、出版社、出版取次、書店などの関係者を集め、6月19日に発足感謝の集いを行った。 ■8面◆受賞= 【第28回 三島由紀夫賞】 ◎著:上田岳弘『私の恋人』  【第28回 山本周五郎賞】 ◎著:柚木麻子『ナイルパーチの女子会』 【第41回 川端康成文学賞】 ◎著:大城立裕『レールの向こう』 【第31回 太宰治賞】 ◎伊藤朱里 ◆ブックサロン= 著:佐山 利子『秩父慕情 ―夜祭、そして岩ざくら―』(文芸社) ◆連載=田原総一朗の取材ノート/田原総一朗(たはら・そういちろう氏=ドキュメンタリー作家) ◎安倍首相を支える議員の暴言 ▼今週の書評▼ ■4面<学術 思想>◆著:木村汎『プーチン 〔人間的考察〕』(藤原書店) 評:袴田茂樹(はかまだ・しげき氏=新潟県立大学教授・現代ロシア論専攻) ◆著:奈良岡 聰智『対華二十一ヵ条要求とは何だったのか――第一次世界大戦と日中対立の原点』(名古屋大学出版会) 評:関智英(せき・ともひで氏=日本学術振興会特別研究員・明治大学兼任講師・日中近現代史専攻) ◆著:内山 秀夫『いのちの民主主義を求めて』(影書房) 評:谷藤悦史(たにふじ・えつし氏=早稲田大学政治経済学術院教授・政治学専攻) ◆著:高柳良治『ヘーゲルの社会経済思想』(こぶし書房) 評:佐山圭司(さやま・けいじ氏=北海道教育大学准教授・哲学・社会思想史専攻) ■5面<文学 芸術>◆著:山崎ナオコーラ『可愛い世の中』(講談社) 評:後藤聡子(ごとう・さとこ氏=麻布中学校・高等学校教諭/博士(教育学)) ◆著:ジェス・ウォルター『美しき廃墟』(岩波書店) 評:高橋雅康(たかはし・まさやす氏=翻訳者・フリーライター) ◆著:ウィリアム トレヴァー『恋と夏』(国書刊行会) 評:木下卓(きのした・たかし氏=愛媛大学名誉教授・英米文学専攻) ◆著:和合亮一『木にたずねよ』(明石書店) 評:文月悠光(ふづき・ゆみ氏=詩人) ■6面<読物 文化>◆著:目時美穂『油うる日々──明治の文人 戸川残花の生き方』(芸術新聞社) 評:紅野謙介(こうの・けんすけ氏=日本大学教授・近代日本文学専攻) ◆著:井藤 美由紀『いかに死を受けとめたか―終末期がん患者を支えた家族たち』(ナカニシヤ出版) 評:歌代幸子(うたしろ・ゆきこ氏=ノンフィクションライター) ◆著:堀川 惠子『原爆供養塔 忘れられた遺骨の70年』(文藝春秋) 評:高瀬毅(たかせ・つよし氏=ノンフィクション作家) ◆著:橋本 裕之『震災と芸能―地域再生の原動力』(追手門学院大学出版会発行、丸善出版発売) 評:諏訪春雄(すわ・はるお氏=学習院大学名誉教授・芸能史研究者)