2015年10月9日号(3110)PDF配信版
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2015年10月9日号(3110)PDF配信版

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▼特集▼ ◇小川洋子氏インタビュー <閉ざされた世界を遠く旅する> 『琥珀のまたたき』(講談社)刊行を機に ★「群像」2015年1月号~4月号に掲載され、今秋単行本化された小川洋子氏『琥珀のまたたき』(講談社)。3年ぶりの長篇小説は、閉ざされた世界の中、こはくめのうオパール、琥珀、瑪瑙という石の名をもつ三人きょうだいの数年が、緻密に美しく織りなされる。その内側に破綻を兆しながら不変の一瞬を目指す、ほんとうの芸術とは何かを問う作品でもある。本書について、また書くということや物語について、小川氏にお話いただいた。 <主なコンテンツ> 1:パラパラ漫画、アール・ブリュット、母と子の物語 2:『アンネの日記』と想像する力 3:小説は失ったものを蘇らせるための分野 4:空洞を盗む―完璧な世界の崩壊の過程 5:誰でもない誰かが語る物語についての物語 6:生のまま、内臓そのままの芸術のかたち ※おがわ・ようこ氏=作家。岡山市生まれ。早稲田大学文学部卒。1988年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞受賞。91年「妊娠カレンダー」で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、06年『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、十三年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。04年「夕暮れの給食室と雨のプール」、05年「妊娠カレンダー」が『ザ・ニューヨーカー』に掲載。著書に『猫を抱いて象と泳ぐ』『原稿零枚日記』『人質の朗読会』『最果てアーケード』『アンネ・フランクをたずねて』『いつも彼らはどこかに』など多数。1962年生。       ▼今週の読物▼ ■1面◆連載=写真家の記憶の抽斗<第69回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家) <駅ホーム>1987年 シリーズ「フナバシストーリー」 ★八〇年代に入ってから写真撮影の対象を村から団地に移そうと試みていた。どちらも普通の人たちの普通の生活を撮ることなのだが、まったく違うことのように見えた。…続きは本紙へ ■3面◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<211回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家) ◎抜歯の恐怖と快感 処刑場から夢の天国へ ◆連載=現代短歌むしめがね<第9回>コンピュータ編/山田 航(やまだ・わたる氏=歌人) ◎パソコンの<ごみ箱>に棲むテトリスをときをり呼びてまひる遊ぶ /大松達知『スクールナイト』(2005) ◆連載=漢字点心<第153回>/円満字 二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター) ◎脩 ◆連載=映画時評<10月>/伊藤洋司(いとう・ようじ氏=中央大学教授・フランス文学専攻) ◎映画作品は、観客から見られぬ 無数の襞と豊かな内部を持つ オリヴィエ・アサイヤス「アクトレス」 ◆連載=フォト&アート ◎著:ジミー・リャオ〈幾米〉『幸せのきっぷ Kiss & Goodbye』(現代企画室) ■4面◆新刊= ◎著:芳田 才輝『一億分の一の小説』(KADOKAWA) ■6面◆読書人出版情報 アメリカ文学・研究所特集 ★日本アメリカ文学会とは… アメリカ文学の研究をおこない、その成果の発表をつうじ、内外学会との交流をはかることを目的とした学術団体。全国に7つある支部(北海道、東北、東京、中部、関西、中・四国、九州)での活動が学会の中心となり機関誌の発行、全国大会などを行っている。  日本アメリカ文学会結成の胎動は、第二次世界大戦終結の翌年にまで遡る。1946年に発足した「アメリカ学会」の中にアメリカ文学の研究会「アメリカ学会文学部会」として発展・発足したのが1953年のこと。1950年から56年にわたってロックフェラー財団の援助により行われたセミナーなどを通じて戦後のアメリカ文学研究の活動を全国的に押し広げる大きな力となる。  東京支部の前身となる日本アメリカ文学会が発足したのは、1956年にアメリカ学会からの独立より。同時期に関西や九州など各地域で独自の活動をしている組織もあり、これを統一するかたちでの全国組織結成の機運が高まったのが1962年。10月27日に同志社大学に於いて行われた第1回全国大会をもって、現在の日本アメリカ文学会の誕生となる。(日本アメリカ文学会HP「沿革」より抄録) ■7面◆新刊= ◎著:マイケル プリチャード『50の名機とアイテムで知る図説カメラの歴史』(原書房) ■8面◆連載=元気に、出版。出版、元気に/藤原書店 書籍群の重み ―日本一の編集者が拓いた道 塩澤実信(しおざわ・みのぶ氏=出版評論家) ◆連載=ともかくスケッチ<第24回>/長友啓典(ながとも・けいすけ氏=アートディレクター) ◎奇跡が起った ▼今週の書評▼ ■4面<学術 思想>◆著:ジャック デリダ『赦すこと: 赦し得ぬものと時効にかかり得ぬもの』(未来社) 評:宮崎裕助(みやざき・ゆうすけ氏=新潟大学准教授・哲学専攻) ◆著:中尾 麻伊『核の誘惑: 戦前日本の科学文化と「原子力ユートピア」の出現』(勁草書房) 評:森川浩司(もりかわ・こうじ氏=科学技術コミュニケーター) ◆著:長原 豊『ヤサグレたちの街頭: 瑕疵存在の政治経済学批判 序説』(航思社) 評:沖公祐(おき・こうすけ氏=香川大学教授・経済理論専攻) ◆著:エリック・ヤッフェ『大川周明と狂気の残影――アメリカ人従軍精神科医とアジア主義者の軌跡と邂逅』(明石書店) 評:金子崇徳(かねこ・むねのり氏=里見日本文化学研究所所長・日本政治思想史専攻) ■5面<文学 芸術>◆著:伊藤 たかみ『あなたの空洞』(文藝春秋) 評:友田健太郎(ともだ・けんたろう氏=文芸評論家) ◆著:フィル・クレイ『一時帰還』(岩波書店) 評:諏訪部浩一(すわべ・こういち氏=東京大学准教授・アメリカ文学専攻) ◆著:D.H. ロレンス『ユーカリ林の少年』(彩流社) 評:立石弘道(たていし・ひろみち氏=日本大学大学院講師・現代英国文学/比較文化・文学専攻) ◆著:片桐 洋一『平安文学の本文は動く: 写本の書誌学序説』(和泉書院) 評:久保木秀夫(くぼき・ひでお氏=鶴見大学准教授・国文学専攻) ■6面<読物 文化>◆著:スザンヌ・フェイジェンス・クーパー『エフィー・グレイ――ラスキン、ミレイと生きた情熱の日々』(岩波書店) 評:真野宏子(まの・ひろこ氏=早稲田大学講師・西洋美術史専攻) ◆著:円堂都司昭『戦後サブカル年代記 -日本人が愛した「終末」と「再生」-』(青土社) 評:永山靖生(ながやま・やすお氏=評論家) ◆著:ロベルト・ユンク/山口祐弘訳『原子力帝国』(日本経済評論社) 評:加藤哲郎(かとう・てつろう氏=早稲田大学客員教授・政治学専攻) ◆著:藤原 章生『湯川博士、原爆投下を知っていたのですか:〝最後の弟子〟森一久の被爆と原子力人生』(新潮社) 評:新井信(あらい・まこと氏=編集者)